------------------------------------------------------------------- 大霊院卍党発行の瓦版 10月号 ------------------------------------------------------------------- ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「大霊院卍党発行の瓦版」はPCエンジン関連の書籍やサントラ等を 「PCエンジン狂の詩」内のリストよりも詳しく紹介させていただく メールマガジンです(毎月30日配信)。 =================================================================== ▼ COTENTS ▲ 1.エンジな人の独り言 2.書籍紹介(ハドソン魔境) 3.音盤紹介(スタートリング・オデッセイ) 4.映像紹介(愛のメモリアルファイル) 5.今月の報告会 6.今月の更新履歴 7.編集後記 =================================================================== ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ 1.エンジな人の独り言 ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 「今年の夏休み映画」 毎年夏休みとお正月には大作と言われる映画が海外から上陸してくる わけですが、正直今年は不作だったなあと感じています。「A.I.」や 「パール・ハーバー」、「猿の惑星」、「ジュラシック・パーク3」 「ドリブン」など話題作は沢山あったんですが、どれも今一つなため 結局「千と千尋」の一人勝ちという形で終わってしまいました。ミニ シアター系でも「チアーズ」は少しパワー不足の印象を受けましたし 映画好きの私としてはかなり不満の残る夏でした。秋からは「FF」や 「トゥームレイダー」といったゲームを映画化した作品が続々と上映 されますが、こちらも内容的にそれほど期待できるとは思えませんし 「キス・オブ・ザ・ドラゴン」もリュック・ベッソン製作というのが 作品全体のレベルをかなり下げているような気がします。個人的には ようやく明後日から公開が始まる「カウボーイビバップ」に期待する しかないです。あと封印を解かれた「クィーン・コング」も(笑)。 「衝動買い再び」 最近日本橋にPCエンジンソフトの相場を全く無視した店が新装開店 したこともあって、ここ1ヶ月ほどの間に随分ソフトを購入しました (30本ほど衝動買いしてしまいました)。その新しい店はほとんどの ソフトに秋葉原の店もビックリのプレミア価格をつけているんですが 極たまに格安のソフトが混ざっているため、宝探し感覚でワクワクし ながらショッピングできるのが特徴です。私は「ネクロスの要塞」や 「ブラッディウルフ」、「クイズの星」といった少し高めのソフトを 500円前後で10本ほど購入できたんですが、古き良き時代のゲーム屋 探索の思い出が蘇ってきました。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ 2.書籍紹介 ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 「ハドソン魔境 原人爆発伝説」 雑誌51020-35 1992年1月6日 みのり書房発行 定価750円(本体728円) ゲームプレイヤーコミックス特別編集 「ハドソン魔境2 桃太郎大特集」 雑誌51020-48 1992年5月20日 みのり書房発行 定価600円(本体583円) ゲームプレイヤー編集部特別編集 入手難易度:D(易しい)[A(最も難しい)〜E(最も易しい)] ___________________________________________________________________ ゲームを題材にしたコミックではお馴染のアンソロジー本なんですが その名の通りハドソンのゲームばかりをネタにしている90年代前半の 本ですので、我々PCエンジンユーザーには思い出深いソフトの漫画 ばかりが掲載されています。「桃太郎伝説」や「PC原人」の他にも 「天外魔境」や「ボンバーマン」などの割とメジャーなタイトルから 「ネクタリス」や「BE BALL」、「ゲート オブ サンダー」といった 普通なら絶対漫画化されないようなゲームまで幅広く扱っているので PCエンジンファンの方なら隅から隅まで楽しめるはずです。 作家陣もバラエティに富んでいて、衛藤ヒロユキのように現在ギャグ 漫画の世界で大成功している人から水原賢治のように成年コミックに 活躍の場を移した人まで様々な作家のオリジナル作品が一度に読める という点もアンソロジーコミックならではの魅力だと思います。 広井王子&さくまあきら&榎本一夫の特別対談コーナーやハドソンの 広報誌「ユーモアネットワーク」を転載しただけという穴埋め企画が あったり、巻頭に「桃伝」ポスター&ポストカードが付いていたりと 所々にみのり書房らしい安易な編集が見れるのも特徴です。 個人的には衛藤ヒロユキの「ハドソン大魔王」が気に入っています。 1巻はよく見かけるんですが、2冊合わせての入手難易度ということで ランクDに設定しました。「アニパロコミックス」などと同じ本棚に 並べられている可能性がありますので、大判コミックの棚をじっくり 探されるのが良いかと思います。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ 3.音盤紹介 ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 「スタートリング・オデッセイ オリジナル・アルバム」 TYCY-5293 1993年3月31日 発売元:東芝EMI株式会社 税込定価3000円(税抜価格2913円) 作・編曲:宮川泰 入手難易度:B(難しい)[A(最も難しい)〜E(最も易しい)] ___________________________________________________________________ ゲームの発売よりも随分前に発売されたアルバムで、日本を代表する 作曲家の宮川泰が曲を手掛けています。ゲームに使用された曲が全て 収められていないのが少し残念なんですが、PSG音源の曲10曲に加え フルオーケストラ&シンセサイザーの曲が全部で15曲収録されており 非常に聞き応えのある重厚なサントラに仕上がっています。全体的に 従来のゲームミュージックとは違った雰囲気を持つ曲が多く、良くも 悪くも宮川ワールドが前面に押し出されており、結果的にGMとしては 独創的な一枚になっているのが特徴です。「ヤマト」とよく似た曲が いくつかあるので、ニヤリとされる方も数多くおられると思います。 個人的には『オープニングテーマ』でのフルオーケストラの迫力ある 演奏やフィールドマップを歩いているときの音楽である『冒険者』を 気に入っているんですが、最も印象に残っているのは数々の戦闘時の 曲です。ゲームをプレイしている人たちが最も頻繁に聴くことになる 音楽だけに力を入れて作られており、バラエティ豊かな名曲が揃って います。『バトル Type.3』と『バトル Type.5』もお薦めなんですが やはり『ファイナルバトル』の出来がずば抜けているので、是非一度 聞いてみてください(ゲームをクリアされるのが一番手っ取り早いと 思います)。 私はPCエンジンに新規参入したレイ・フォースに期待していたので このCDも発売直後に色々なレコード屋を探し歩いて購入したんですが それ以降は中古ショップでもほとんど見かけないので、入手難易度は Bに設定しました。レイ・フォースの作品はどれも音楽が優秀なので 今後も紹介させていただければと思っています。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ 4.映像紹介 ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 「高田明美作品集 愛のメモリアルファイル」 d-PCD-0001 1996年?月?日 製作・販売:有限会社ディーアンドディー 協力:徳間書店インターメディア PCEngineFAN編集部 税込定価5974円(税抜価格5800円) キャスト:山崎和佳奈 入手難易度:B(難しい)[A(最も難しい)〜E(最も易しい)] ___________________________________________________________________ PCEngineFANの創刊号から8年間表紙の絵を描き続けてきた高田明美の デジタル作品集です。収録されているのは全てFANの表紙で使われた イラストなので、当時からのPCエンジンユーザーの方にはお馴染の ものばかりだと思います。88年から96年までに使われた全ての表紙の カラーイラストだけでなく、それぞれの絵の原画類や高田明美本人の 詳しい解説なども収録されているため、非常に見応えがあり、普通の 作品集よりもかなりお得な感じです(値段もそれなりにしますが)。 また、92年から表紙を飾るようになった女の子“愛(まな)”による 「愛の日記」(雑誌では目次のページに掲載されていました)を全て 山崎和佳奈(「名探偵コナン」の毛利蘭役など)にしゃべらせている というのもデジタル作品集ならではの試みで、それほど抵抗を感じる ことなく聞くことが出来ました。ちなみにこの山崎和佳奈は本誌96年 8月号の読者オーディション(付録のCD-ROMに根谷美智子・矢島晶子 野上ゆかな・今井由香・山崎和佳奈の演技が収録されていました)で 選ばれた声優で、愛としてのデビューは96年10月号(月刊最終号)の 付録CD-ROMのCDドラマです。もともと“愛”という名前も読者応募で 決まった(94年1月号)ものですし、表紙一つ取っても読者参加型の 雑誌だったFANの特徴がよく現れていると言えます。 フォトCDというメディアなので現在取り扱っているショップが少ない という意味で入手難易度をBに設定しました。93年10月号までの表紙 イラストならPCEngineFANの93年11月号に全て掲載されていますので ゲームキャラがメインを飾っていた頃(創刊号〜91年12月号まで)の 作品がご覧になりたい方はそちらを探されるのも手だと思います。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ 5.今月の報告会 ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 今月はオタクの祭典コミックマーケットが開催されたので、コミケの 現在の状況やオタクの生態について色々書き込んでいただきました。 私は最近会場に行くことはなくなったんですが、当日参加された方の お話などを伺っていると、あの独特の暑苦しい雰囲気は今でも同じか それ以上のようです。私のサークルもその熱気のお陰で随分稼がせて いただきましたが、やはりオタクの世界に不況という言葉は無いよう です。夏コミから冬コミ(12月)までは間が無いので、私もそろそろ 冬コミ用の原稿に取り掛からなければなりません。 我々PCエンジンユーザーに馴染み深いNECアベニュー談義にも花が 咲きました。NECアベニューはNECインターチャネル誕生後、少しずつ ゲームソフト事業の規模を縮小していき、CDレーベル事業を軸として 活動していたようですが、結局98年10月に会社を解散したようです。 PCエンジン黎明期から全盛期にかけては高い技術力で数々の名作を 製作してきたものの、晩期には軟派なギャルゲー移植に力を入れ始め 最後は静かにその役割を終えるという、ある意味PCエンジンの歴史 そのものと言えるソフトメーカーでした。「ワードナの森」をはじめ 「スペースファンタジーゾーン」や「モンスターメーカー」シリーズ などの発売延期&発売中止も今となっては良い(?)思い出です。 いよいよ発売日が迫ってきたGAMECUBEの話題をきっかけにこれからの 次世代ゲームハード競争についての話題で盛り上がりました。今現在 独走しているPS2をCUBEとXBOXがどういう戦略で追い上げていくのか 私も興味津々で、世界レベルでのガチンコバトルを期待しています。 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ 6.今月の更新履歴 ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 優良遺産:「ゴジラ 爆闘烈伝」 音色 :「天外魔境真伝」「NAO」 活動写真:「ZIPANG」 必見の書:「ゲームキャラの意外話」 「対戦ゲームベスト100 勝負!」 「ユーズド・ゲームズ VOL.20」 「ガンヘッド カタログ」 発掘現場:「賢治のおみやげ店(岩手県)」 秘密結社:「ドラキュラXtacy」 ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ 7.編集後記 ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 今月はふと思いついたものを軽めに紹介させていただきました。ただ この調子で刊行を続けた場合、間違いなく「映像紹介」のコーナーが ネタ切れに陥るので、そのあたりをどういう形でフォローしていくか というのが今後の課題になってくると思います。もう一つコーナーを 立ち上げて交互に連載するという方法ぐらいしか考えつきませんが。 少し前から我が家のDUOが音声出力部分にトラブルを抱えているため 最近はもっぱらHuカードのゲームを楽しんでいます。今は久しぶりに 「桃太郎伝説外伝 第1集」をプレイしてるんですが、どのシナリオも シンプルにまとまっていて、なかなか面白いです。「第2集」以降が PCエンジンでリリースされなかったのが非常に残念に思われます。 以前古本屋で知らずにゲームボーイ版の攻略本を買ってしまったのも 懐かしい思い出です(笑)。 =================================================================== ▽奥付△ 「大霊院卍党発行の瓦版」10月号(通巻3号) 2001年8月30日発行 編集人:エンジな人 発行人:大霊院卍党 発行所:PCエンジン狂の詩 「大霊院卍党発行の瓦版」11月号 は 9月30日(日)配信 本誌掲載記事の無断複製・複写・転載を禁じます。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 「PCエンジン狂の詩」http://www.pcengine.jp/ |